大学生の英作文では,「《so〜that...》=「〜する[である]ほど……する[である]」」という形に出会うこともなければ,感嘆的に使う「〜so...!」という形に出会うこともありません。よく見るのは,たとえば,「私の家の非常に近いところに,コーヒーショップがあります」のつもりで書かれた,
There is a coffee shop which is so close to my house.
のような文ばかりです。そして,こうした文のsoを削除して,
There is a coffee shop (which is) very close to my house.
のように書き直し,soをやめてveryを使うように注意しても,どういうわけか,次回の英作文には,同じ“副詞のso”が登場します。また,文体の品質を向上させるために,veryばかりではなくたまにはextremelyやexceedingly,particularly,especiallyなど使えばどうかと勧めてもあまり効果がありません。
マーク・ピーターセン (2014). 日本人の英語はなぜ間違うのか 集英社インターナショナル pp.106
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