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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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許否に対する感受性

不安型の人のもっともやっかいな一面は,他者の言動を,実際にはたいしたことではないのに,自分に対する失礼なふるまいや冷淡な扱いであると感じとって,大げさに反応することです。このことを,コロンビア大学の心理学者ジェラルディン・ダウニーはrejection sensitivity(許否に対する感受性)と表現しました。この現象は3つの部分からなっています。

 (1)拒否されることを予期する
 (2)不明瞭な状況でも,いち早く許否を感じとる
 (3)(事実でも単なる想像でも)許否に対して過剰に反応する

 こういう不安型の人のレンズには歪みがあり,メールに返信が来ないとか,待ち合わせに相手が遅れてきたとか,期待した褒め言葉がもらえなかったなどのほんの些細なことを,「意図的な拒絶」と受け取り,自分に対する相手の「本心」なのだと解釈するのです。

ハイディ・グラント・ハルヴァーソン 高橋由紀子(訳) (2015). だれもわかってくれない:あなたはなぜ誤解されるのか 早川書房 pp.195
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