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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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必然性の条件

『偶然性の問題』という著書(1935年刊)を著した哲学者九鬼周造は,偶然性を必然性の否定と定義した上で,必然性とは何かということから議論を始めている。
 九鬼は必然という規定を,(1)概念性,(2)理由性,(3)全体性の3つに分け,それぞれ,(1)概念と徴表との関係,(2)理由と帰結の関係,(3)全体と部分との関係において把握されるとしている。そうして,この3つの必然を,(1)定言的必然,(2)仮説的必然,(3)離接的必然,と名づけている。

竹内 啓 (2010). 偶然とは何か:その積極的意味 岩波書店 pp.4
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