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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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偶然の3種類

どのような場合に,本来必然的な因果関係に支配されていながら,偶然とみえるものが発生するかについては,もう少し具体的に考えなければならない。偶然現象を発生させるメカニズムとして,昔から3種類の場合が考えられてきた。
 1つは,初期条件のわずかな違いが結果に大きな,あるいは明確な違いをもたらす場合である。

 偶然現象の第2は,2つあるいはそれ以上の互いに無関係な因果関係が,同時に働くことによって生じるものである。

 偶然現象の第3は,微細な多数の原因の結果として生じる連続的変動である。古くから物理量の計測誤差は,その大きさを予測することは不可能であり,また計測や計算の間違いなどがない限り,事後にも説明不能であるから,偶然的に変動するものとされていた。

竹内 啓 (2010). 偶然とは何か:その積極的意味 岩波書店 pp.33-36
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