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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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集団アイデンティティは真空を嫌う

最小条件集団アイデンティティのダイナミクスについてタジフェルが発見したことを毎年毎年学生に教えながら,驚き続けるのである——タジフェル自身でさえそうらしいが。彼の実験結果からすると,集団アイデンティティは真空を毛嫌いするようだ。人や集団と恣意的な結びつきを作り出し,その結びつきがない他者が存在すると軽く示唆しただけで,「われわれ」と「彼ら」の心理状態が空いている空間を埋めるが如く,急速になだれ込んでくる。線引きがなされ,集団をなす基盤が意味あるものであろうがなかろうが,差別がついてやってくるのだ。

M.R.バナージ・A.G.グリーンワルド 北村英哉・小林知博(訳) (2015). 心の中のブラインド・スポット:善良な人々に潜む非意識のバイアス 北大路書房 pp.211
(Banaji, M. R., & Greenwald, A. G. (2013). Blindspot: Hidden biases of good people. )
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