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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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何もかも

私がここで言いたがっていることは,学校教育に何もかも求めるのはやめましょう,ということだ。近頃の子供がどんどん悪くなっていくのは学校教育が間違っているからだ,なんてことを言う人が多いのだが,学校はそこまでのことを分担している機関ではないと思う。
 だから,学校の先生にパーフェクトを求めるのも無茶である。勉強もうまく教えてくれて,子供の悩みは解決してくれて,西にいじめがあれば行ってやめさせ,東に学級崩壊があればよくないことだと諭し,なるべく教え子をいい上級学校に入れ,愛される優秀な日本人を育成する,サウイフモノで先生はあってもらわなきゃ困る,なんて求めるのは酷である。
 あの人たち,そこまでの給料はもらっていないし,そんなすごい存在になるような指導も受けていません。期待しすぎても,失望を感じるばかりでしょう。

清水義範 (2003). 行儀よくしろ。 筑摩書房 pp.56
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