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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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信憑性構造

社会学者はときおり,突飛な宗教的あるいは政治的教義が道理にかなったものであるように見せかけるための社会的支援ネットワークのことを「信憑性構造」と呼ぶことがある。一般的に言って,通念から逸脱している度合いが高ければ高いほど,そのような支援はより多く必要になる。緑色のクラゲを崇拝する人々が,その信仰を守りつづけるチャンスを手にしたいなら,信者は固く結束する必要があるのだ。
 これと似たようなことは,常軌を逸したポルノにも言える。インターネットが到来する前,異常な性的嗜好を持つ人たちは,満足できる素材探しに苦労していた。だが今では,どれほど変わったフェティシズムだろうと,欲情を刺激するイメージ——さらには自分の性的嗜好を共有する人たち——を探すことは可能だ。

デイミアン・トンプソン 中里京子(訳) (2014). 依存症ビジネス:「廃人」製造社会の真実 ダイヤモンド社 pp. 292
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