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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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反社会性の有利さ

環境条件は国ごとに大きく異なる。また人類の行動は,先史時代を通じて,変化する環境に適応すべく進化した。この見方に基づいて,社会の全構成員が反社会的な特徴を発現する場合もあると考える人類学の研究もある。これらの研究はおもに,種々の繁殖戦略と社会行動を生む生態的,環境的要因に照らしつつ,各文化間の反社会的行動の相違を比較するという調査方法をとる。特定の生態的な条件と,特定の行動様式が関連するのなら,私たちが反社会的と呼ぶ行動様式も,特定の環境条件を持つ文化のもとでとりわけ有利に働き得ると考えられる。反社会的で精神病質的な生活様式は,まさにそのような文化のもとで発展したのかもしれない。

エイドリアン・レイン 高橋 洋(訳) (2015). 暴力の解剖学:神経犯罪学への招待 紀伊國屋書店 pp.38
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