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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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哲学者の二分法

また彼は哲学者の二分法ということも述べている。哲学における2つの大きな考え方である合理論と経験論のいずれをとるかは,哲学者の気質によるという大胆な仮説である。柔らかい心,と,硬い心,というのがジェームズの唱えた二分法である。一般に,性格やパーソナリティの理論は,個人差を扱おうという動機がなければ発生しないし維持もされない。
 この(哲学者の)気質二分法は,心理学者たちに影響をあたえ,1920年代の性格類型論へと結実していったと思われる。たとえば,ユングに関してはジェームズの影響についての研究が進んでおり,ユングの類型論(タイプ論)とジェームズの気質二分法との関係が明らかになりつつある。

サトウタツヤ (2015). 心理学の名著30 筑摩書房 pp.17-18
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