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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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1879年

心理学史という領域において,年号を暗記して何かを考えなければいけないことはほとんどないが,1879年という年は重要な年であるから覚えておいて損はない。この年はドイツの心理学者ウィルヘルム・ヴントがライプツィヒ大学に心理学実験室を設立した年,ということになる。実際には少し異なるのだが,意味合いとしては,心理学を学ぶ学生を組織的に訓練して卒業させることができるような制度が整った年,である。この——近代心理学の祖ともいえる——ヴントは極めて多作の人であった。しかし,その後,彼の心理学に関する著書はあまり顧みられていない。一方,思想としての心理学に関して現代でも読み継がれているのが,ジェームズの著作である。こうしたことから,今日の心理学史では,ヴントと並んでジェームズを心理学の父と呼ぶことになっている。

サトウタツヤ (2015). 心理学の名著30 筑摩書房 pp.21
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