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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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性別の認識と成績

数々の実験によれば,数学のテストの前に解答用紙に性別を記入させ,女性の受験者に自分の性別を再認識させると,成績が悪くなることがわかっている。同様に,アフリカ系アメリカ人に,数学のテスト前にみずからの人種を記させると,成績が悪くなる。「数学が得意でない」という偏見をもたれているグループに属していることを受験者に再認識させるだけで,成績が下がるのだ。この傾向は,本来は数学が非常に得意な人にも見られる。ところが,受験者たち自身は,偏見の影響で自分の足が引っ張られているとはまったく気づいていない。この現象は,「ステレオタイプ脅威」と呼ばれるものだ。これと同じように,赤い色もテストの成績に悪影響を及ぼす。

タルマ・ローベル 池村千秋(訳) (2015). 赤を身につけるとなぜもてるのか? 文藝春秋 pp.74
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