非常に注目すべきことに,ある種の認知スタイルに対しては,長期間を通じて,極めて印象的な安定性が見いだされた。例えば,ウィトキンのロッド・フレーム・テスト(RFT)における再テスト相関は,数年の間隔をおいても,.92という高い数字であった(Witkin, Goodenough, & Karp, 1967)。彼らの縦断研究で使われた最も長い間隔は,14年という期間であった。そのような長い期間の後でさえ,10歳の時にRFTの検査を受けた少年が24歳のときに再テストされたとき,得られた安定性相関は,.66であった。この種のデータは,認知的,知覚的機能における,正真正銘の永続性を実証する。
ウォルター・ミシェル 詫摩武俊(監訳) (1992). パーソナリティの理論:状況主義的アプローチ 誠信書房 pp.36
(Mischel, W. (1968). Personality and assessment. New York: John Wiley & Sons.)
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