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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ファブリーズの習慣

1998年,ファブリーズが再発売されると,2ヵ月で売り上げは2倍になった。1年もたたないうちに,消費者はこの製品に2億3000万ドル以上を支払った。以来,数十に及ぶ姉妹品(エアフレッシュナー,キャンドル,洗濯洗剤,キッチンスプレー)が生み出され,今ではその年間総売上が10億ドル超と言われている。P&Gはようやく消費者に対し,「ファブリーズは良い香りがするうえに,悪臭を消すこともできる」と宣伝するようになり,スティムソンは昇進し,彼のチームにボーナスが出た。
 欲求という感覚,つまり見た目を整えると同時によい香りにしたいという欲求を生み出して初めて,ファブリーズはヒット商品となった。そして,この欲求こそが,ペプソデントの広告マンであるクロード・ホプキンスが気づくことのなかった,新しい習慣を生むのに不可欠な要素だったのである。

チャールズ・デュヒッグ 度会圭子(訳) (2013). 習慣の力 The Power of Habit 講談社 pp.90
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