忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

言語は現実認識を生み出す

言語心理学者たちは,言語はわたしたちの現実認識そのものを映し出すのか,それともそうした現実認識を生み出す助けとなるのか,という問題について長いこと論争を続けてきた。わたしは後者の立場をとる。わたしたちの食卓にのぼる動物の名前を考えてみるといい。パタゴニアン・トゥースフィッシュ(=日本でも「銀ムツ」の名で知られる)は,南アメリカ沖合の深海に棲む,針のような歯と黄色いとび出た目を持つ先史時代的な姿の魚だ。ロサンゼルスの冒険的な輸入業者が「チリアンシーバス」(=シーバスは日本で言うスズキの仲間)というなんだか旨そうな名前に改名してから,洗練された食材として受け入れられるようになった。

ハロルド・ハーツォグ (2011). ぼくらはそれでも肉を食う:人と動物の奇妙な関係 柏書房 pp.60
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]