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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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雑食の影響

雑食がもたらしたいちばん重要な影響は,人間の脳の進化に対するものだ。多くの人類学者は,数百万年のあいだに人間の脳の大きさが三倍になったのは,草食から肉食に移行したことが大きく影響したと考えている。人間が肉に飢えた類人猿から進化したという発想は目新しくはない。1924年に南アフリカではじめて猿人化石の「タウング・チャイルド」を発見したレイモンド・ダートは,人間の先祖が血に飢えた殺し屋で,「生々しく悶える動物の肉を貪欲にむさぼる」のが大好きだったと書いている。人類の進化における肉の役割について,最近の理論はダートのものより洗練されてはきたけれど,基本的な発想は同じだ。

ハロルド・ハーツォグ (2011). ぼくらはそれでも肉を食う:人と動物の奇妙な関係 柏書房 pp.224-225
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