忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

真面目な陰謀論・風刺的な陰謀論

真面目な陰謀論と風刺的な陰謀論を区別できない人もいる。クラスナーの悪ふざけや『アイアンマウンテン報告』が実際に陰謀が存在する証拠と誤って解釈されたことはすでに見てきた。同じことはロバート・アントン・ウィルスンにも起きた。彼の小説はありとあらゆる陰謀論に引用され,そもそも彼の皮肉のおもな対象であるキリスト教原理主義の人びとにすら引用される始末だった。「こうした人びとの多くは,私の著作の特定のくだりを文脈なしに引用すればきわめて彼らに都合がいいと気づいた」と彼はあるインタビュアーに話している。「しかし私はまったく気に病んでいない」と彼は付け加えた。「それは絶妙なジョークに思えるからね」

ジェシー・ウォーカー 鍛原多惠子(訳) (2015). パラノイア合衆国:陰謀論で読み解く《アメリカ史》 河出書房新社 pp.322-323
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]