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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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h-インデックス

競争に勝つためには,よい研究をしなければならない。よい研究かどうかは,論文が掲載されたジャーナルから判断できると人々は信じている。よいジャーナルかどうかは論文の引用が指標になる。よい研究であれば,他の研究者が注目し引用するからである。かくして,引用数によって,ジャーナルごとにインパクト・ファクターなる指数が計算され,格づけに利用される。個々の論文の引用数も調べられている。さらに1人1人の格づけとして,引用数と論文数を同時に示す「h-インデックス」がある。h-インデックス50は,引用回数50位上の論文が50あるという意味である。科学者が数字を得意とするからと言っても,すべてが数字になり,それによって評価が決まるとなれば,ストレスとなるのは確かである。

黒木登志夫 (2016). 研究不正 中央公論新社 pp.189
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