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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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現象重視から不正へ

医学に関わってきた一人として,私も確かにその通りだと思う。多くは,現象に始まり,現象に終わる。医師にとっては,抽象論よりも,具体的な問題,目の前の患者を治すことが大事である。医学部とは,数字のよくできる学生を入学させて,できなくして卒業させる学部として定義してもよいくらいだ。
 そこに,研究不正のつけこむ隙ができる。画像解析のような,主観の入りやすい現象から出発し,理論化,抽象化あるいは数式化することもないまま,結論にいたる。それでも,ゲノムが明らかになり,生命科学はずいぶん変わってきたと思う。ゲノムは,生命科学における,要素還元主義の柱となった。

黒木登志夫 (2016). 研究不正 中央公論新社 pp.209
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