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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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テロは何件起きているか

 RAND-MIPTテロリズム・データベース(利用可能なデータベースの中で最も包括的なもの)によると,1968年から2007年4月のあいだに,世界全体で,1万119件の国際テロリストによる事件があった。これらのテロ攻撃によって1万4790人が死亡しており,世界全体の1年間の平均死亡者数は379人となる。あきらかに,あの9月の朝に世界が目にしたことは,それ以前あるいはそれ以後と完全に異なっていた。テロはおぞましいものであり,テロがもたらすあらゆる死は悲劇であり罪悪である。しかし,それでいてなお世界全体の1年間の死亡数379というのは,非常に小さな数である。2003年に,米国だけで,497人が事故によりベッドで窒息死し,396人が事故により感電死し,515人がプールで溺死し,347人が警察官に殺された。そして,1万6503人の米国人が犯罪者によって殺されている。


ダン・ガードナー 田淵健太(訳) (2009). リスクにあなたは騙される:「恐怖」を操る論理 早川書房 p.379
(Gardner, D. (2008). Risk: The Science and Politics of Fear. Toronto: McClelland & Stewart Inc.)
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