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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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銃剣戦の心理要素

 銃剣戦には重要な心理的要因が3つ関わってくる。第1に,銃剣距離まで敵に接近した場合,兵士のほとんどは敵を串刺しにしようとはせず,銃床またはその他の手段によって敵を戦闘不能にしたり,負傷させたりする。第2に,銃剣を使用した場合,それが近距離で生じる行為であるために,その状況には深刻なトラウマの可能性がひそんでいる。そして第3に,銃剣で人を殺すことへの抵抗感は,そんな殺されかたにたいする恐怖と完全に等価である。銃剣突撃の際には,実際に銃剣と銃剣を交える前にどちらかの側がかならず逃げ出してしまうが,それはこの嫌悪感と恐怖のためなのだ。



デーヴ・グロスマン 安原和見(訳) (2004). 戦争における「人殺し」の心理学 筑摩書房 pp.215


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