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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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自分の正しさを信じる必要性

 この残虐行為はたんに正しいというだけではない。殺した相手よりも自分のほうが,倫理的社会的文化的に勝っている証拠なのだと,兵士はそう信じなければならない。残虐行為は相手の人間性を否定する究極の行為であり,殺人者の優越を肯定する究極の行為である。これと相いれない考え,すなわち自分は過ちを犯したのだという考えを,殺人者は力づくで抑えこまねばならないそしてさらに,この信念を脅かすものには,それがなんであれ激しく攻撃を加えねばならない。殺人者の精神の健康は,自分の行いが善であり正義であると信じられるかどうかにかかっているのである。



デーヴ・グロスマン 安原和見(訳) (2004). 戦争における「人殺し」の心理学 筑摩書房 pp.337


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