読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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つまり,貧しいとはこういうことだ。自分の必要とするサービスを買えるだけの値段で自分の時間を売れなければ貧しく,必要とするサービスだけでなく望むサービスまで手に入れる余裕があれば豊かだと言える。これまでずっと,繁栄や成長は,自給自足から相互依存への移行と同義だった。それは家族を,骨が折れて時間がかかる多様な生産の単位から,専門化した生産の爆発的増加によってまかなわれる楽で速くて多様な消費の単位へと変えることなのだ。
マット・リドレー 大田直子・鍛原多惠子・柴田裕之(訳) (2013). 繁栄:明日を切り拓くための人類10万年史 早川書房 pp.78