読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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赤の女王仮説は,世界をあくまで競争的とみている。世界は絶えず変化し続けている。しかしたった今,種は何世代も静止状態にあり,変化しないと言ったばかりではなかったか?そのとおり。赤の女王が言っているのは,いくら走ろうと,同じ地点にとどまっているということだ。世界は始まったところにつねに戻ってくるので,変化はあるが,それは進歩ではない。
マット・リドレー 長谷川眞理子(訳) (2014). 赤の女王:性とヒトの進化 早川書房 pp.111