読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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一連の実験を通して,コスミデスとギーゲレンツァーは,人々がパズルを単なる論理の問題として扱っているのではないことを証明した。人々は,それを社会契約であるとみなし,裏切り者を探しているのである。人間の心理はあまり論理に向いているようではないと,二人は結論した。しかし,社会的取引の公正さと,社会的提案の誠実さを判断するにはよく適している。この世は,信用できないマキャベリ的社会なのだ。
マット・リドレー 長谷川眞理子(訳) (2014). 赤の女王:性とヒトの進化 早川書房 pp.526