読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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スピード走行がたまらない魅力に感じるのは,衝突事故の危険に対する認識がなく,退屈なドライブをもっとおもしろく,楽しくしたいと思う運転者だ。とすれば,スピードの出しすぎが危険であるという知識を普及させ,同時に運転をおもしろくする別の方法を考案すれば,楽しさを損なわずに公道の安全性を高めることができそうだ。だが,運転者の興味と挑戦意欲をかきたてる斬新かつ安全な方法はあるだろうか。それをひねり出すのも挑戦だ。
リチャード・スティーヴンズ 藤井留美(訳) (2016). 悪癖の科学:その隠れた効用をめぐる実験 紀伊國屋書店 pp.138-139