読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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アメリカの心理学者ジュディス・リッチ・ハリスは数年前,これで大いに心理学界を憤慨させてしまったのだが,子供の発達に対する両親の影響力は過大に,いっぽう仲間集団の影響は過小に評価されているのではないかと唱えた。学問的に見てこの見解が正しいのかどうかは知らないが,私の意気地なし度が低下し,私に取り憑く弱虫の大群が見る見る数を減らしていったのはまちがいないし,それが同年輩の仲間と遊んだおかげなのもまたまちがいないのである。
ジョン・クリーズ 安原和見(訳) (2016). モンティ・パイソンができるまで―ジョン・クリーズ自伝― 早川書房 pp.105