読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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困難にもめげず,笑える作品を書きたいと思う若い書き手がいるなら,私からのアドバイスはこうだ――。
盗め。
面白いとわかっているアイデアを盗んで,自分が知っていてなじんでいる設定でそれを再現してみよう。オリジナルとはじゅうぶんに別ものになるはずだ。なにしろ書いているのがきみなのだから。そしてすぐれたお手本を下敷きにすることによって,やっているうちによい脚本を書く規則が少しずつわかってくる。ほかの芸術家の「影響を受ける」のがすぐれた芸術家なら,「盗んで」から盗んだことを隠すのがコメディ作家だ。
ジョン・クリーズ 安原和見(訳) (2016). モンティ・パイソンができるまで―ジョン・クリーズ自伝― 早川書房 pp.213