読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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それよりもはるかに不思議に思われるのは,日本人もまた,蛍光灯の青白い光を我慢していることだ。私は頻繁に東京を訪れているが,招待された個人の住宅でも,たいていの場合,天井灯には大量生産の蛍光灯が使われている。あるとき,立派な日本料理店で食事をする機会があった。私の舌には,今もその味の記憶が刻まれている。そして目もまた,忘れていない……。店の青白い光が,10年前に利用した街のコインランドリーを思い出させたからだ。日本の友人たちに心からの敬意を表しながらも,西洋人的な私の好みから言わせていただくと,東京で最も素晴らしいと感じる光は,国際的な高級ホテルの中である。
ジャン=ガブリエル・コース 吉田良子(訳) (2016). 色の力:消費行動から性的欲求まで,人を動かす色の使い方 CCCメディアハウス pp.155