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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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教育の場にリハビリを

 イジメをする側の心理を肯定する気は絶対にないし,これがいじめの主因であると断定するのも大きな間違いだが,身体能力でもコミュニケーションスキルでも,発達がアンバランスな子どもが集団の中から排斥されがちというのは,認めざるを得ない事実だ。そんな子ども時代を引きずって成人後も社会にうまくなじめないという例もまた,それこそ掃いて捨てるほどあるだろう。


 だが前述したように,先天的な障害でなくとも,子どもの発達は環境要因によって大きくバラツキができるものなのだ。ならばこそ,不登校児童に,保健室通学児童に,虐待やネグレクト環境下で発達の遅れてしまった子どもに,リハビリスタッフの専門性はとてつもないポテンシャルを秘めているように思えてならない。



鈴木大介 (2016). 脳が壊れた 新潮社 pp.78


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