読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
まず,「高齢化社会を控えているので新たな財源が必要」というプロパガンダについて。
これを聞いて,国民は渋々ながら納得したようです。確かに日本は高齢化社会に突入する。そのためには,お金もたくさん必要なのだろうと,お人好しな日本人は思ってしまいます。
しかし,消費税導入後の国家予算を検討すれば,消費税が高齢化社会のために使われていないということは明白なのです。
消費税の導入で,新たに10兆円の財源となりました。
しかし,ほぼ同時期に行われた大企業や高額所得者の減税で,その10兆円分は消し飛んでしまったのです。
そして,消費税が導入されたあと,高齢者福祉が充実したようなことはなく,社会保険料はたびたび引き上げられ,さらに新たに介護保険料まで取られるようになってしまいました。
大村大次郎 (2015). 元国勢調査官が明かす 金を取る技術 光文社 pp.174-175