読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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アメリカ大学教員協会(AAUP)のレポートによると,1975年から近年にかけて安い労働力である非常勤講師の数は4倍も増えた。テニュア付とテニュア・トラックの教授の数も大学の増設に従い多少増えてはいるが,非常勤講師の増加率とはくらべものにならない。1975年にはテニュア付かテニュア・トラックの教授の割合は大学教員の45%だったが,近年では25%以下に減っている。それに対して,非常勤講師の割合が40%にもなってしまった。2009年にはアメリカで最も多くの学生が在籍する州立の四年制大学での非常勤講師の割合は64%にも達している。
アキ・ロバーツ 竹内 洋 (2017). アメリカ大学の裏側:「世界最高水準」は危機にあるのか? 朝日新聞出版 pp.64-65