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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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異を唱える意見

 どんなに将来を有望視される新しい発明にも異を唱える人はいるし,期待が大きければ大きいほど反対の声も大きくなる。インターネットやウェブが誕生したばかりの頃に,頭脳明晰な人たちが愚かなことを言った例を探すのは難しくない。1994年の暮れにはタイム誌が,インターネットはなぜ主流になれないかを説明する記事を掲載した。「それは商売をするためにデザインされたものではなく,新参者を素直に受け入れてはくれない」。なんということだ!ニューズウィーク誌は1995年2月号の見出しで,そうした疑念をもっとあからさまに謳っている。「インターネット?なんだそれ!」。この記事では,天文物理学者でネットワーク専門家のクリフ・ストールが,オンラインのショッピングやコミュニティーというのは常識に反する非現実的な妄想だと述べている。「本当のところ,オンラインのデータベースがあなたの新聞になり代わるなんてことはない」と彼は主張した。「しかしMITメディアラボの所長ニコラス・ネグロポンテは,われわれはすぐにでも本やインターネットで購入するようになると予想している。本当に?」。ストールは「インタラクティブな図書館,バーチャル・コミュニティー,電子コマース」といった言葉に満ち溢れたデジタル世界に対する懐疑が広がりつつあることを踏まえ,それらを「タワゴト」の一言で片付けたのだ。



ケヴィン・ケリー 服部 桂(訳) (2016). <インターネット>の次に来るもの:未来を決める12の法則 NHK出版 pp.24-25


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