読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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練習しているのが主に身体的な技能であっても,適切な心的イメージを作り上げることはその重要な構成要素となる。新しい技を習得しようとしている飛び込み選手を考えてみよう。練習の大部分は,その技の瞬間ごとのあるべき姿,またそれ以上に重要なこととして,適切な身体の位置関係や動きがどんな感覚のものであるかという明確な心的イメージを形成することに費やされる。もちろん限界的練習は身体そのものの変化にもつながる。たとえば飛び込み選手なら足や腹筋,背中,肩などが発達する。だが身体の動きを生み出し,正確にコントロールするのに必要な心的イメージがなければ,どれだけ身体が変わっても意味がない。
アンダース・エリクソン ロバート・プール 土方奈美(訳) (2016). 超一流になるのは才能か努力か? 文藝春秋 pp.98