読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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ティーンがソーシャルメディアを楽々使っているからといって,彼らがテクノロジーによく通じているとは限らない。ティーンの多くは,彼らは「デジタルネイティブ」だという言説から想像されるデジタルの達人とはほど遠い。私が会ったティーンたちは,検索エンジンのグーグルは知っていたが,そこから質の高い情報を得るためにどう質問を組み立てればいいのか,ほとんどわかっていなかった。彼らはフェイスブックの使い方を知っていたが,そのプライバシー設定の理解は,彼らのアカウント利用法と噛み合っていなかった。社会学者エスター・ハーギッタイの辛辣な言葉の通り,ティーンの多くはデジタルネイティブというより,デジタルナイーヴ(世間知らず)だ。
ダナ・ボイド 野中モモ(訳) (2014). つながりっぱなしの日常を生きる:ソーシャルメディアが若者にもたらしたもの 草思社 pp.38-39