読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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操作主義にはさまざまな考え方がありますが,科学的な情報の消費者にとって最も有益なのは,最も一般的な形で考えることです。すなわち操作主義とは,科学的理論の概念は,測定することができる観察可能な事象に何らかのかたちで基づいている,もしくは関連づけられている必要がある,というシンプルな考え方です。概念を観察可能な事象に関連づけることによって,概念が公共のものとなり,ある個人の感覚や直観から引き離され,測定可能な操作を実行できる人は誰でも検証できるようになります。
キース・E・スタノヴィッチ 金坂弥起(監訳) (2016). 心理学をまじめに考える方法:真実を見抜く批判的思考 誠信書房 pp.51