読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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ジョブズは合法的な有料ダウンロードのサービス立ち上げに全力を注いだ。ブランデンブルクやモリスと同じように,ジョブズもまた知的財産から莫大な富を築いていた(自分自身の特許とは限らなかったが)。もともとiPodはiTunesストアを補完するデバイスになるはずで,ジョブズは違法ファイルを減らしてその価値を下げるため,AACへの転換を押していた。だが,2000年代にアップルが勢いを持ったきっかけは,ナップスターで得た不正ファイルを堂々と持ち歩けるようにしたからだった。音楽の海賊行為が90年代版の違法ドラッグのようなものだとすれば,アップルの発明はマリファナパイプと同じだった。
スティーヴン・ウィット 関美和(訳) (2016). 誰が音楽をタダにした?巨大産業をぶっ潰した男たち 早川書房 pp.202