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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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双方向の自制モデル

 レイバーはこのアプローチを「双方向の自制モデル」と呼ぶ。教室の空気はフィードバックの循環によって決まる,とレイバーは考えている。ごく幼いころの有害なストレスのせいで自制能力がうまく発達しなかった子供たちは,入園前の教室で何かを要求されるとたいてい感情をあらわにするか,粗野なふるまいをする。そこで教師が対立をうまく扱う訓練,あるいはストレス反応をうまく抑えきれない子供の爆発に対処する訓練を受けていないと,対立をエスカレートさせてしまう。それがさらに子供の爆発を激化させる。教室は敵意と怒りに満ちた場所になり,子供は脅かされていると感じ,教師はストレスで燃え尽きる。そして,行儀よくふるまうこと自体が,年間を通じて最大の課題になってしまう。



ポール・タフ (2017). 私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力を育み,格差に挑む 英知出版 pp. 70


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