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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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学習のための積み木

 ニューヨークを拠点とする非営利団体,<ターン・アラウンド・フォー・チルドレン>は,2016年に作成した報告書のなかで,こうした幼少期の能力を「学習のための積み木」と呼んだ。ブルック・スタフォード-ブリザールというコンサルタントが書いたこの報告書によれば,レジリエンス,好奇心,学業への粘りといった高次の非認知能力は,まず土台となる実行機能,つまり自己認識能力や人間関係をつくる能力などが発達していないと身につけるのがむずかしい。こうした能力も,人生の最初期に築かれるはずの安定したアタッチメントや,ストレスを管理する能力,自制心といった基幹の上に成り立つ。「教育者が子供たちのこうした能力や心のありようを優先せず,学習と統合して考えることもしないなら,生徒たちは仕事をするための道具がない状態,つまり学ぶための言語がない状態のままになってしまう」とスタフォード-ブリザールは述べている。



ポール・タフ (2017). 私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力を育み,格差に挑む 英知出版 pp. 75


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