忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

話すのは「珍しい」か?

人間がしゃべるのは,象やペンギン,ビーバー,ラクダ,ガラガラ蛇,ハチドリ,電気ウナギ,葉の真似をする昆虫,ジャイアントセコイア,ハエジゴク,センサーを駆使するコウモリ,頭上にカンテラをはやした深海魚などより珍しい現象といえるだろうか。これらの生き物のあるものは,その種だけに固有の特徴をもち,あるものは持たないが,それは,隣接種のどれが偶然に絶滅したかによって決まることにすぎない。ダーウィンは,あらゆる生命体が遺伝的につながっていることを強調したが,同時に,進化とは「変異を伴う」遺伝でもある。自然淘汰はからだと脳という素材から,多種多様な無数の生命体を作り出してきた。ダーウィンにとってはそれこそが「生命をこう見ることの壮大さ」だった。「この惑星が不動の物理法則に従って回転している間に,ごく単純なものから出発して,きわめて美しく素晴らしい無数の形が進化してきたし,いまも進化し続けている」のである。

スティーブン・ピンカー (1995). 言語を生み出す本能(下) 日本放送出版協会 p.177-178.
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]