読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
つまり。この実験結果を見るかぎりでは,高信頼者のほうが実は他人が本当は信頼できるのかどうかに対してセンシティブで,その人に何か問題がありそうだと思うと,すぐに評価を変える柔軟性を持っているということになります。つまり,単なる「お人好し」どことか,高信頼者はシビアな観察者であるというわけです。
山岸俊男 (2008). 日本の「安心」はなぜ,消えたのか:社会心理学から見た現代日本の問題点 集英社インターナショナル pp.153-154