読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
小学校高学年は年齢で言えば,10代に入る時期となる。個人差はあるものの自我に目覚め,精神的に成長する段階である。小学校低学年でも教室で班などのグループ活動を行うなかでリーダーシップをとれる子供が現れ,高学年になるとそれが顕著に示される。小学生でも指導力,統率力を意識するようになる。
中学高校になるとクラスや部活動において,大所帯をみごとに引っ張ったり,まとめたりする能力を持った生徒が現れる。10大半ばから後半になると,頭のよさが学業成績だけではかれるものではないことがわかる。
神童という称号はこのあたりから消える。いつまで経っても童ではない。「優秀」「頭がよい」「できる人」ということばに置き換えられていく。
小林哲夫 (2017). 神童は大人になってどうなったのか 太田出版 pp. 39