読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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1904年2月に勃発した日露戦争はポーランド人に多大な影響を及ぼした。7月,ピウスツキとフィリポヴィチは来日し,日本政府・軍部に対し,ロシアに敵対する日本とポーランドが軍事協力をすることは理にかなうと説明した。一方のドモフスキは,社会党の動きを事前に察知し,一足早く五月に来日し,日本政府・軍部に,ポーランドで革命が起こるような事態は日本にとって得るところがないと説得を試みた。日本側は結局,ポーランド社会党からの要請を断っている。ドモフスキの説得工作がどの程度影響したかは不明であるが,結果的には国民民主党側の勝利であった。
1905年,第一次ロシア革命が起こると,これに呼応するように,ワルシャワ近郊やウッチの工業地帯を中心に約40万人がストに入った。
渡辺克義 (2017). 物語 ポーランドの歴史 中央公論新社 pp. 69-70