読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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日本では,会社というのは「社員」という「人」の集まりだが,その「社員」というのは英語でいうエンプロイ-のことを指す,と。つまり,初めに「人」ありきというときのその「人」は,会社のメンバーである「人」という意味なのですね。初めに「メンバー」としての「人」ありき,という意味で,これを私は「メンバーシップ型」と呼ぶことにしました。欧米においては会社のメンバーなどではあり得ないエンプロイ-が日本では会社のメンバーになっているということ,そしてそのメンバーに仕事を当てはめるというのが日本の仕組みであるということを一言で表現する言葉として,なかなかよくできているのではないかと思っています。
濱口桂一郎 (2013). 若者と労働―「入社」の仕組みから解きほぐす 中央公論新社 pp. 37