読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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そう,「いかなる職務をも遂行しうる潜在能力」であり,「人間力」です。そして,前述したように,90年代以降,「社員」の範囲が縮小していき,それまで「入口」段階ではそれほど決定的な重要性を持たなかった「人間力」が,それによって「社員」の世界に入れるか否かが決定されてしまう大きな存在として浮かび上がってくると,そういう「人間力」を身につけるための教育がキャリア教育として行われるということになっていきます。
一言で言えば,就活の場で企業にいい印象を持ってもらうことができるためのスキルを身につける教育です。
濱口桂一郎 (2013). 若者と労働―「入社」の仕組みから解きほぐす 中央公論新社 pp. 136