読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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米国トップ校で「できる」学生は,どこか余裕があって,高性能のポルシェが時速40キロくらいでゆっくり走っているような感じだ。好奇心が強く,鋭い問いを繰り出して,与えられた課題であっても自分の問題として引き受ける馬力がある。一方,「できない」学生は,全体としてエネルギー量が少なく,プリセプトでもほとんど発言しない。課題も,どうにかこなしてはくるものの,基本的な作文能力を欠いている,あるいは課題の意味を十分につかみ取っていない場合が多い。
東大は学力のみで選考されるため,基礎学力の面では粒がそろっている。私の教えてみた実感からしても,東大生の場合,勉強へのやる気はかなりムラがあるが,基礎学力という点で底堅い印象があるし,与えられた課題をこなす際に減点が少ないという印象である。
佐藤 仁 (2017). 教えてみた「米国トップ校」 KADOKAWA pp. 88