読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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1937年から大統領のよびかけで,大平原各地に大規模な防風林を植林する運動も開始された。1935~41年には,土壌侵食を止めるために,日本から7300万のクズの種子が運ばれて播かれた。秋の七草の一つにも数えられるツル性の植物で,地面を這うことから侵食防止には最適とされた。ただ,その後野生化して猛烈な繁殖力で南部諸州に広がり,現在ではいたるところを覆い,高速道路にツルが這い出して車のスリップ事故を誘発し,「害草」として持て余しものになっている。
石弘之・石紀美子 (2013). 鉄条網の歴史:自然・人間・戦争を変貌させた負の大発明 洋泉社 pp. 55-56