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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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バイソン

 草食獣のバイソンは,放牧された牛の草を奪うという理由で牧場主から目の敵にされ,さらに牧場にするために鉄条網で囲われて生息地は狭められていった。他方,入植者や鉄道建設労働者の食用にするために殺された。


 東部ではバイソンの舌が珍味として高値で取り引きされたために,殺して舌だけをとって塩漬けにして大量に送られた。政府も官製ツアーを募り,「鉄道の窓からバイソンを撃ち放題」と宣伝した。先住民の生活基盤を奪うのが目的だった。1回のツアーで1000頭以上のバイソンが殺されることもあった。


 15世紀には3000万~6000万頭は生息していたと推測されるバイソンは,1889年にはわずか542頭と絶滅寸前にまで減っていた(現在は保護策が実って野生は約3万頭,食育用などに飼育されているのが約50万頭にまで回復した)。



石弘之・石紀美子 (2013). 鉄条網の歴史:自然・人間・戦争を変貌させた負の大発明 洋泉社 pp. 215-216


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