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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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本の世論調査

 グーグルがデジタル化した本のデータは,本というもの全体の傾向を知るための「世論調査」のようなものだと見なすのも一つの考え方である。その調査がどれほど広範囲に及ぶかを理解するには,これまでに出版された本の総数(1億3000万冊)―総部数ではない!―が,アメリカ合衆国の選挙人名簿に登録済みの有権者数(1億3700万人)とほぼ同数になることを考えるといい。2012年のアメリカ大統領選挙の5日前に発表されたギャラップ調査の場合,調査対象になったのは投票に行く可能性の高い2700人で,総有権者数の約5万人に1人の割合である。グーグルの場合は,1億3000万冊のうちの3000万冊が含まれているから,ほぼ4冊に1冊の割合になる。「調査」,すなわちデジタル化が進むにつれて,その範囲は信じられないくらい広がっている。それはまさに,人間の文化の記録の要約,それも先例のない規模の要約なのである。



エレツ・エイデン ジャン=バティースト・ミシェル 坂本芳久(訳) (2016). カルチャロミクス:文化をビッグデータで計測する 草思社 pp. 84-85


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