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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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民間で

 一見してわかることは,スウェーデン女性の公的雇用の多さである。スウェーデンでは,所得を得ている女性の実に五割以上が,公的に雇用されているのである。「大きな政府」というと高い税率を思い浮かべる人が多いようだが,政府の規模が大きければ当然そこで働く人も多くなる,という当然の事実はなぜかああり注目されてこなかった。逆に日本では,男女とも公的雇用の割合は極めて小さく,ドイツ,アメリカ,スウェーデンと比べたとき,際立った特徴になっている。また日本以外の国では,男女別に見たときに女性のほうが公務員比率が高いのだが,日本はそうではない。他の国では,女性の活躍に公的雇用が大きく貢献しているのだが,日本ではそういった傾向がなく,女性は民間で活躍の場を模索してきたのである。
筒井淳也 (2015). 仕事と家族 中央公論新社 pp. 15-17

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