[例]「私に会いに来られる方の多くは,何か心に重くのしかかってくるものを抱えています。生活のある面で何らかの答えを求めていて,トンネルを抜けて光を見たいと思っているのです。あなたの場合は,何なのでしょう?」
これはあまりにも簡単で,コールド・リーディングのプロセスにおいて何かの役に立つとは思えないかもしれない。しかし,必ずしもそうではない。すべてはリーディングの正確と相談者の態度しだいだ。お金を払ってサイキックに相談に来る人の多くは,すでに乗り気になっている。サイキックとリーディングの体系を信頼していて,サイキック能力の「証明」など求めておらず,必要ともしていない。こういう人たちは助けを求めており,手を差し伸べるサイキックが底にいる。話が細部に及ぶのは,早ければ早いほどいいわけだ。
イアン・ローランド 福岡洋一(訳) (2011). コールド・リーディング:人の心を一瞬でつかむ技術 楽工社 pp. 136
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